「ほら、こはるも」 ぽんっと背中を押されて、大和さんの前に出る。 「こん、ばんは」 「こんばんは、こはるちゃん、可愛いね」 挨拶をしてくれたのは大雅さんだけ。 大和さんは、わたしの方を向いてくれない。 こんな事なら、来るんじゃなかったかな。 せっかくのオシャレも 無駄になっちゃった。 「それじゃあ、行こうか」 「うん!」