ドキドキと不安の中迎えたお祭り当日。



少しでも大和さんに認めてもらえるように

可愛く見えるようにお母さんに浴衣を出してもらって着せてもらった。



髪も結った。


ちょっとだけお化粧もして、慣れない草履をはいて家をでた。




完璧なくらい、気合いの入った恰好。



これを見たら大和さん、今よりも少しでもわたしのこと
好きになってくれるかな?





「チエ!」



待ち合わせの場所には既にチエが来ていた。
手を振りながら向かうと浴衣姿のチエもぶんぶん手を振ってくれる。



「可愛いじゃん」


「チエもね」


お互い褒め合って、笑いあう。


やっぱりチエについてきてもらってよかった。

緊張が少しほぐれた気がする。