「俊にい、言ってた。わたしが小さい時に言っていたお嫁さんの夢を叶えてくれるって」 「でも小さい頃に言われた事、まだ引きずるかな?大和さんには言ったの?」 カラン、と氷の音がする。 わたしは一度オレンジジュースを飲んでからまっすぐチエを見る。 「言ってない、というか大和さんはどうでもいいんじゃないかな」 「どういうこと?」 また連絡する、そう言っておきながら、まだ一度も連絡が来ない。