砂も残りわずか。 あたしは目をつぶり、自分の決めた事が間違っていない事をただ祈ることしかできなかった。 サラサラという音はまだ止まない。 あたしは目を開けた。 すると龍斗はこっちを見つめていた。 悲しげな瞳で。 そんな龍斗の瞳に見つめられ、あたしは胸のあたりがすごく苦しくなって… 気付いた時には、 龍斗にキスをしていた。 その瞬間、砂時計の砂はすべて落ちきった。