幼なじみは弱虫boy!?

バンッ!!!!!!!


「凛香!」


俺は勢いよくドアを開けた


そんな俺の目に映ったものは


ぐったりとベッドに倒れている凛香の姿だった


「凛香……」


俺は凛香の側に行くと、静かに凛香を抱き締めた


「ごめんな……凛香……」


俺は……


また…大切な奴を守れなかった


俺には何も守れない


じゃあ、俺の存在価値は何だ?


大体何で凛香なんだ?


どうして俺じゃ無いんだ?


どうして未来がある奴だけが消えていくんだ?


「っ……凛香っ……」


俺の目から


一筋の涙が出た


それが凛香の綺麗な頬に落ちた


ポタッ……


すると


『……颯真?』


!!!!!


「凛香!?大丈夫か!?」

『ねぇ、颯真……』

「?」

『やっと……あたしと話してくれたね…?』

「!!!」


そう言った凛香の目には


涙が浮かんでいた


「…っ……ごめんな…」

『どうして颯真が謝るの?』

「俺は……人を傷付ける事しか出来ない……」

『!!!』

「怖いんだ……俺がいることで俺の大切な奴が消えていくのが……」

『……颯真』

「俺なんて……産まれて来なければ良かったんだ」


パシンッ


その瞬間


俺の頬に痛みを感じた


凛香にビンタされたんだと気付くにはちょっと時間がかかった


「!?」


『産まれて来なければ良かった?何よそれ!!』

「……」

『颯真の事を必要としてくれている人が沢山いることが分からないの!!?』

「!!」

『あたしだってそうだよ……』

「?」