『ふぅ~…』

「ふぅ~…じゃないでしょ!こんな遅刻ギリギリに学校来て!!」

『さ、佐奈…』


この子は八坂 佐奈<やさか さな>しっかり者で、あたしの親友なんだ♪


「颯真君も可哀想に……あんなんになっちゃって…」

『えっ?』


あたしは颯真の席を見てみた…


そこには、暗いオーラを放ちながら寝ている颯真の姿が…


『あたし……そんなに走るの速かったかな…?』

「凛香、自分の50mのタイム覚えてる?」

『6秒』

「速すぎるに決まってるでしょ?」

『普通だよ~!』

「……もういいよ」

『そう?』

「うん」


すると


「お前ら席つけ~!!」


そして地獄の授業が始まった