幼なじみは弱虫boy!?

「そんな事言って凛香ちゃんがどうなってもいいの!!!?」


七奈美はヒステリックに叫んでいる


でも俺は気付いたんだ


「誰にもそんな事はさせない」


大切な物は……"自分で守ればいい"って


俺はバカだな……


こんな状況にならないと気付けないなんてな……


「おい」


俺は腰が抜けて座り込んでしまった七奈美に声をかけた


「何よ!」


「二度と俺と凛香の前に現れるな……あと」


「?」


「次凛香に何かしたら……女のお前でも容赦しねぇからな?」


俺はそう冷たく言った


どんどん顔が青ざめていく七奈美


「じゃーな」


俺はそう言うと


縺に電話をかけた


<おぉ!颯真久しぶり!!>


「縺頼みがある」


<は?どうしたんだよ急に>


「凛香がどこにいるか調べてくれ!」


<何かあったのか!?>


「話は後だ!急いでくれ!!」


<分かった!>


縺はそう言うと電話を切った


「凛香……待ってろよ?」


俺はそう呟くと


全力で走り出した