「なんとか言えよ」

まあまあ待てって。そんな青筋立てて言わなくても。

「せ、先輩〜、助けて下さいよぉ……」

う゛……んな潤んだ目で見んなって。たとえお前が女じゃなくてもだな。
俺のような一般人高校生は、簡単にピーがピーになるぞ?

なーんてな、冗談。
俺にはそんな趣味はない。
俺以外の周りの人間がそうであっても、俺はそっちに突っ走る気はさらさらない。

そこは安心しろ、うん。
たとえこの小説がそっち系だとしてもだ。