キーンコーンカーンコーン

琉賀の腕に抱かれながら、ジタバタと暴れている時に、チャイムが鳴った。

「じゃ、行きますかっ」

「いや、だから降ろせって」

半ば諦め気味で溜め息混じりに呟くと、琉賀は走り出した。