「……分かった」

「何がだよ」

いや〜な予感がして後ずさる。

と、突然体が宙に浮いた。

「っな!?」

「こっちの方がいいなら早く言ってよ〜。喜んでするからさぁ」

俺の体が宙に浮く、なんてことはもちろんなく。

琉賀に抱き上げられていたのだった。

俗に言う「お姫様だっこ」だ。

俺はお姫様じゃねぇ〜っっ

「てめっざけんな!降ろせ!!」

「やあだ♪」