男子校の秘密【BL】

「おい琉賀、公衆の面前で、これ以上変なことするなよ」

天王寺はそんなことを真面目に心配して言って、背を向けて行ってしまった。

「さあな」

その姿を見送りながら、琉賀は怪しい笑みを浮かべてボソリと呟く。

「は?今なんつった?」

俺はすっかり喧嘩腰の口調になっている。

「べっつに〜?」

琉賀はごく自然に幹仁の手を握った。

「なんだこれは」

それを持ち上げ、不機嫌さを露骨に出す。

「放せ」

「やだ」

引き剥がそうとすると、意外にあっさり外れた。