魔女のお城はどこにあるの?
お前は今どこにいるの?
ここは暗い洞窟のそば
お前の姿は見えないんだよ
すると、手鏡は黄金のように輝きました。
日が沈む山の 葡萄の木のつるで
手鏡を首にかけてみて
きっと何かが起こるはず
ルキは日が沈んでいく方向へ進んでいきました。山のふもとへは空が黄昏に染まるころに着きました。大きなブドウの木はすぐに見つかりましたが、木の前には大きな熊が寝そべっていました。
「熊さん、その葡萄の木からつるを一本とらせてほしいんだ」
ところが熊はいいました。
「俺の葡萄の実を狙っているな。お前なんか喰っちまうぞ」
「いや、実はいらないよ。僕じゃなくてこのパンをお食べよ」
「パンなんかいらねえ。お前を喰ってやる」
ルキは、この熊には話が通じないので倒すしかないと思いました。そこで、手に持っていた手鏡で熊を殴ると、ちょうど柄に巻いた棘が刺さって、熊は動かなくなりました。
葡萄のつるで紐を作り、手鏡を首にかけると、弱々しい光を放っていた緑色の宝石が強く光りました。彼は手鏡に語りかけました。


