「だからって叩くなよ....!!」

荘真は涙目で葉月に訴える


しかし葉月は知らんぷり。鬼畜過ぎる


「まあ、ここで突っ立ってても何もないしそろそろ体育館行こうぜ」

夕哉が欠伸をしながら言う


「あれ、でも普通は教室で誘導してもらうんじゃ?」

「これこれ」

「これ?」


私の質問に対して夕哉は昇降口の扉を指した

ガラス張りの扉には貼り紙がセロハンテープで貼ってあった



『連絡に誤報がありました。

教室には行かず直接体育館へ移動してください

教室には担任が案内します
体育館は下記の通りです
校長 』


貼り紙の文章にはこう書かれていた。

隅っこには簡易な体育館への地図が描かれている

どうやら教室には行かないらしい。


「じゃあ、体育館行こっか」

葉月はそう言ってスタスタと体育館へ歩いていく

それと同じように夕哉達も歩いていく

私は置いていかれないように重い足を動かした