「あのですね、文化祭の劇で、キスすることになってしまって…それで、あの、私ファーストキスなので、初めては先輩としたいなって思いまして…」
言えた!よかった。めちゃくちゃ緊張したよ。
「誰とすんの?」
「えっ?あの、神崎先輩と…」
「じゃなくて、文化祭だよ!」
なんか先輩イライラしてませんか?
なんて、口が裂けても言えないけど、そう見える。
「新です。」
私が答えた途端に先輩はピタッと歩くのを止めて、私を地面におろす。
そして、私の方を真っ直ぐな目で見つめてくる。
いつもの冷たい目じゃない…嬉しいんだけど、なんか変な感じ。
「えっ!先輩、どうしたんですか?もしかして重くて疲…っ!」
言い終わる前に先輩に口を塞がれてた。
いま私、先輩とキスしてるの⁉


