「顔が辛そうだなって思って、怪我したとこ痛くねーの?」 「えっ!だ、大丈夫です…」 これって私の心配してくれてるよね?先輩が私のこと気にかけてくれるなんて! 怪我してちょっぴりラッキーかも。 「走れんの?てか歩ける?」 「なんとか歩けます…」 フラフラと立ちあがる。 すると神崎先輩が私の前に背中を向けて急にしゃがみ込む。 えっ?何? 「乗れよ。」 先輩がそう言ってきた。