先輩を見送り、教室に戻ろうとすると
「迎えにきちゃった。リナ、どうだった?」
絢ちゃんがひょっこりと階段の上から顔を出した。
「…ちゃんと言えたよ。」
「そうなの?それにしてはなんだか浮かない表情してるけど…。大丈夫?」
「大丈夫だよ!私強くなるから。」
「何があったのかよく分かんないけど、とりあえずよかった。リナ頑張れ!私応援するね。
そういえば迎えに来たのは理由があって、いま台本でもめてることがあるんだよね…」
絢ちゃんが深刻そうな顔で教えてくれた。
「えっ⁉」
ど、どうすればいいの⁉
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