小人から召使いまでどんどん順調に決まっていき、最後は王子様役だけ。
「最後は王子様役です」
1人の女の子がぱっと手を挙げた。
「推薦なんですけど、篠崎くんなんてどうですか?」
「えー、私は森谷くんがいいと思ったんだけど。」
すかさず別の子が新を推薦した。
「推薦がきてますけど、2人はやってくれますか?」
「げ、俺やりたくねー。」
篠崎くんが嫌そうな顔して首を横に振る。断るの早っ!
実行委員の人もすぐ諦めて、新に視線を移す。
「…そうですか。森谷くんはどうですか?」
「やってもいいよ。」
隣をチラッと見ると新は意外にやる気があるみたい。珍しい。
「では、これで全ての配役が決まりましたね。その他の係りは5時間に決めたいと思います。」


