「リナ、行かないと本当に遅刻するよ。神崎先輩帰っちゃうかもよ。」
時計を指差す絢ちゃん。
本当だ。もう3:55。
ここは覚悟を決めて行くしかないよね…
もう振られてもいい。
それくらいの覚悟で行かなくちゃ。
「そうだよね。うん、私行ってくる!」
そう言うと、私は勢いよく机から立ち上がる。
「リナなら大丈夫だよ!ほら、行っておいで。」
絢ちゃんはポンっと背中を押してくれる。
何だか気持ちまで押してくれたように思えるよ。
「行ってきます。」
私は別れを告げると神崎先輩の待つ渡り廊下へと向かった。
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