「絢ちゃん!待たせてごめんっ! 」
私は息をきらしながらそう言った。
結局ワンピースを着るかどうかあの後しばらく迷って、気づいたら約束の時間の10分前だった。
だからここまで全力疾走。
「全然大丈夫だよー。今日のリナすっごく可愛い!」
「ありがとう///これ、神崎先輩とのデート用に買ったんだ。でも先輩とはまだデートしたことなくて…
着る機会ないともったいないから今日着てきたの。」
「ヤバイ、リナちょーかわいいよ!私が惚れちゃうくらい!」
絢ちゃんがムギューって抱きついてきた。
私からしたら絢ちゃんのほうが何倍も可愛いよ。今だってみんな振り返って見てるし。
それに絢ちゃんはすっごく優しいの。こんな親友と出会わせてくれてありがとうって神様に感謝してる。
「リナ、カラオケに行こうか。今日はいっぱい話そうね♪」
「うん!」


