「話が違うじゃないかって言って、抗議したらしいんだけど軽くあしらわれて、私のところに一度帰ってきたの。
許してくれって。泣いて土下座してたけど、私はどうしても許すことが出来なくて……
そのまま別れてしまったの。」
……そうだったんだ。
でも、聞けば聞くほど、神崎先輩の両親じゃない気がしてくる。
私の諦めが悪くてそう思っちゃうだけなのかな?
「ごめんね、こんな話。重いわよね。
駄目な両親で本当にごめんね。」
ママはまた苦笑いしてくる。
「ねえ、ママ!今、パパはどこにいるの……?」
「誠二さんはたぶん、アメリカの本社じゃないかしら?すぐに会いに行くのは辛いわね…。
会いたいんなら、冬休みとかに行きましょう。
パパも会いたがってるわ。毎年手紙が来るの。『もう一度だけチャンスを下さい』って。」


