「絢ちゃん知らなかった?それならいいんだ。」
後で篠崎くんに聞いてみよう。きっと親友なら好きな人知ってるよね。
そんなこと考えていると絢ちゃんがガタッと机から身を乗り出してきた。
「えっ、だからさ、それ知ってるも何もリ………いたっ!」
気づけば新は横にいて、絢ちゃんの頭をパシッと叩いていた。
「村田いま何言おうとしたんだよ」
「え?あんたの好きな人だけど?」
「はぁー……言うなよ。」
頭をかかえてその場にしゃがみ込む新。
そんなに私に知られたくない相手だったのかな?それとも協力が迷惑?
……私、新に嫌われちゃったかな?
陰でこんなにコソコソ詮索なんてされたくないよね…いい気しないもんね……
「ごめんっ…新ごめんね……」
何泣いてるんだ私。ここは泣く場面じゃない。ダメだ。
そう思ってるのに一筋の涙が頬に落ちた。


