先輩、私のこと好きですか…?




私は真剣な顔になって口を開こうとした瞬間、





「話ってさー、放課後のこと?」




新の方が先に話しかけてくる。





えっ…?




放課後のことって、新もしかして知ってる?!





「西宮たちに言われてただろ?忘れ物して教室に戻ってたから、たまたま聞いてたんだよな。」




驚きで声が出ない。




まさか聞いてたなんて思わなかった。




新は今日は部活の準備の当番で、HRが終わったと同時に真っ先に教室を出てったから。





やっとのことで私は口を開く。





「あのね、新、聞いてたならわかると思うけど、新と距離を置きたいの…。みんなに誤解されて新も迷惑でしょ?」





「はっ?!俺は迷惑なんて思ってねーよ!昔からの付き合いなんだから!」




まさかそんなことを言われるなんて思ってなかったのか、新は怒り出す。




「でも…「でもじゃねー!リナこそなんで、こんな簡単に俺との友情を切れるわけ?そんな薄っぺらいものだったのかよ!」




新の言葉が胸にじーんと染みる。