って早く親父の部屋行こ。


ガチャ


ドアを開ける。




「おお、隼人なんだ?」



机に向かっている親父が振り向く。




「聞きたいことがあってさ…親父は、俺の彼女と知り合いなのか?」





「…そんなことないぞ。今日初めて会ったよ。良い子そうじゃないか。」



親父は笑ってる。



でも答える時に間があった。それってやっぱり何かあるんだよな?




まあ、明日リナから聞けばいいか。





「ありがとな。じゃあ俺部屋戻る。」




出ていこうとしたら…



「隼人、彼女さんのこと大事にするんだぞ。」




親父がそう言ってきた。

何でそんな真剣な顔なんだ?




「言われなくてもそうするし。」




俺はそう言い捨て、



バタン


と部屋のドアを閉めた。