「行くか。」
そう言って先に歩く先輩を私は追いかけるように歩き始めた。
しばらく私達は無言で、私が行きたかった店の前に立ち止まると隼人先輩は私のほうを振りむいた。
「リナここ入りたいって言って……何で泣いて‼」
いつの間にか私の目から涙が溢れ出ていた。
「うぅー。隼人先輩が、冷たいからじゃないですか…っ」
「えっ!冷たかったか?」
先輩が驚きの表情をみせる。
「だって、目合わせてくれないし。前みたいに冷たいし、戻っちゃったのかと思ったんですー。」
「ごめん、そんな泣くな。冷たくしたわけじゃなくて、ちょっと嫉妬してた。」
え?ど、どういうこと?
私がわけが分からず目をパチクリしていたら、先輩が顔を赤く染めて口を開いた。
「リナさ、劇でキスしてただろ?演技ってわかっててもやっぱり嫉妬する。リナもなんでさせんの⁉って思ってた」


