「先輩、考え直しませんか?」


交渉を持ち掛けてみたものの、



「嫌だ。リナが呼べばいいだけの話だろ?」



あっさり断られ、もう呼ぶしかない状況に。

仕方ない。ここは恥ずかしさを我慢して呼ばないと!




「わかりました。えっと、じゃあ呼びますね。」



「うん。」



先輩がじーっと見つめてくる。




「隼人先輩。」




聞こえるか聞こえないかくらいの声だけど言えた!


顔がものすごく熱いよ。




「よし!リナこれからもそれでよろしくな。じゃあ俺もう行く。さすがに授業出ないとな。」



先輩は私の頭を撫でてから保健室を出て行った。

撫でられて嬉しくてポーッとなってたけど、急に我に帰って、



「私も早く行かなきゃ!2時間目始まっちゃう。」



鞄を持って私も教室へ急いだ。