華やかな世界


店を出て後ろ振り向いた
沙羅は居なかった




寒いやろ?俺の服着とけ
って言ってくれるかな
って思ったのに居なかった

又ミナミをふらついた

情けなっ…
親父の会社倒産して
風俗で働いて
ホスト行って
餓鬼扱いされて…

アホみたい

もう嫌や…

道路で一人でしゃがみこみ

泣いた

久しぶりに泣いた
今まで人に嘘ついた事
なかった
やのに沙羅と出会って
嘘ばっか着いてる

何か人生おもんない…

誰かに優しくされたい
ぎゅってされたい

さら…


「なに?」

えっ?後ろ振り返ったら
沙羅が居た

「お前勝手に出て行く
なやしかも一人で
こんな所でなくなや
誰かに連れて行かれたら
どないすんねん」

はっ?心配してるふり?
ボロカスゆうて?
娃舞はただの同居人
なんやろ?
沙羅に家の事話して
お金が全てぢゃないって
言われて次は娃舞が

親を支えてあげよって
思えた

沙羅が変えてくれたん
ぢゃないん?

ワガママなお嬢様を
一般人として
一人の女の子としての
生き方を教えてくれた
んぢゃないん?

教えるだけ教えて後は
ほったらかし?

何でなん…なんで…

泣きながら叫んだ


沙羅は何も言わず抱きしめ
てくれた

「お前どんなけ細いねん…ガリガリやな
仕事終わって昼の12時
に家帰る

だから家に帰って寝とけ
待っとけ
こんな所で一人で泣くな」

そぅやっていっつも
一方的…
何でなん…

「俺もまだ仕事あんねん
お前だけの為に仕事
抜けられへんやろ
そぅゆう所が餓鬼やねん

お前が一番ぢゃないぞ
世界ど一番お姫様
ちやうぞ!!」


もうわかったわ
バイバイ

走って行った
沙羅が追いかけてきた

手引っ張られて振り返ったら、ちゅうされた

「家で待っててすぐ帰る
から」

ぅん…