うさぎの涙、



―次の日


「あの後どうなった?
園部くんとは。」


「ええ~……
付き合うことになりましたっ!!!」



―私は固まった。



「え、…
って早くないっっ!?」


「実は、両想いだったみたいな?」


「うわぁ―っ!!
でも良かったじゃん、幸せになんなよ~。」


「あったり前じゃ~ん!
で、そっちは?」


「別に何もないよ~。」

「あ、ちょっと寂しいんだあ~。
好きだったり~?」


「な訳ないじゃんっ!!
やめてよ。もぅ。」


「何かあやし~。
ま、応援しますけど?」

「だからそんなんじゃないってば!!!」


「照れんな照れんなっ。」


「だ―か―ら~。」



図星だったのかもしれない。


でも自分では信じたくない、そう思ってた。


人を好きになるのが怖かったから。