彼女の本能



わたしはその場に残り一人焦っていた





棗「と…とにかく明日誤解とかなきゃっ
逢ニくん帰っちゃったし
てゆーかあたしサイテー!?」


頭をくしゃくしゃにしながら叫んだことは…

内緒にしておこう…














―――――――…
―――――…
―――…


次の日の朝
わたしは教室の前で
一人ぶつぶつ言っていた



あー何やってんだ~
ホントのこと言って
謝らなくちゃ!!

覚悟を決めろっ棗!





ガラっ…


わたしは勢いよく
ドアを開けた


でも…やっぱり
今更とか気まずい~…




そんなことを考えていると









「おはよう棗。
会いたかった」



眩いばかりの笑顔で話し掛けてきたのは…






棗「ゔっ…」
ズキっ








逢ニくんだった―…