ふわ…
気がつくとわたしは彼の腕の中にいた
逢「――棗…」
―え?
わたしは顔をあげた
すると
逢「好きだ…」
逢ニくんはそーゆうとわたしをぎゅっと抱き締めた
…ってええ――!!??
ドキドキドキ
逢「――お前は」
ドキドキドキ
逢「この俺の運命の女だ!!」
スバーンっ
とゆう効果音が似合いそうな感じに逢ニくんは親指をぐっとたてた
棗「え゙…っ」
わたしの言葉を遮り彼は恥ずかしそうに頬を赤く染め、口に手をもっていき
逢「このままここにいたら感動のあまり襲っちゃいそーだから…
今日はもう帰る」
棗「おそ…っっ!?」
逢「じゃあな!」
棗「あっちょっと…」
たっ―――
わたしの言葉も空しく逢ニくんはもう遥か遠くの方に消えていきました…
その場に一人取り残されたわたし…
ひゅ~~
と冷たい風がまたふく
棗「………速い。」
あんな陳腐な嘘に―
棗「どっどっどーしよーーー!!!!!」
簡単に騙されちゃった…

