彼女の本能



棗「…逢ニくん」





彼は、なに?とでも言いたげな顔でわたしを見る




棗「あたしの髪…キレーだと思わない?

屋上は気持ちいいから大好きよ


――…ねえ


すごい運命だね
逢ニくん
告白しようとしてた子に手紙、拾われちゃったんだよ?」




















――――あたし



振られたショックでイカれちゃったのかも



ラブレターから始まる恋を全て壊したくなるなんて













わたしは自然と涙が出てきた