「目立つから静かにしろ。

落ち着け。静かにしてろよ?」

そうやって、うちをなだめ座らせる。

大ちゃんはうちの斜め前の前にいる。

寂しい距離だなぁ。

なんて思ったりした。

先生の長ったらしい話を聞きながし、

ペンをくるくる回す。

その時、大ちゃんと目があった。

大ちゃんは口パクで

「二分っ。」

と呟き何かを書き出した。

二分後。

うちの足元に紙をころがした。

うちは先生にばれないように

紙をひろって、開けてみる。

「終わったらクレープ食べにく?

慎にぃから今日は委員会があるって

メールきてたから、美久と三人で。

美久にはメールしといた。

お前もケータイみろよ。わら

ぁ、おっけーならピースしろ。」