「うーん……そうなの?」

「うん。本当、だからああやって一人でお昼食べてるんだよ。」

亜美ちゃんが言う。

「…でも、あの人、完全に悪い人ではないような気が。」

「え!?なんで!?何かあったの!?」

「…ううん、あの。勘なんだけどね。」

「…へー…沢嶋さん、珍しいね…。」

亜美ちゃんがポカンとしながら私を見てきました。

「…でもさー、川村、何だかんだ言って意外と結構イケメンじゃない!?」

「あー、確かに。でも…ちょっとね。」

亜美ちゃん達は「イケメン」の話題で盛り上がり始めました。

うーん、無愛想君、本当に全部悪い人なのかなあ。

…確かに初対面の態度はひどかったですけど。お昼が終わると、私は亜美ちゃん達と別れて、席についてうとうとしてました。

ご飯食べたから眠くなってきちゃいました。

「…ねぇ、川村?」

隣の席で本を読んでいた無愛想君に話しかける。