化学で電子で不思議な彼女

「…日娘…?何か顔赤いよ?」

「へ!?」

嘘!?

ポーチから鏡を取り出してみると、本当に顔が赤かった。

タコみたい。

すると、亜美ちゃんが川村をチラリと見て、私に向かってニヤッと笑ってきた。

「…な、何その顔。」

「…日娘、今日メールでじっくり話聞かせてもらうからね♪」

亜美ちゃんはそう言うとスキップでもしそうな勢いで自分の席に戻っていきました。

え、ちょっと何でそんなに楽しそうなんですか!?

あ…メールといえば。

ぽんぽんと読書中の川村の肩を叩く。

「何…?」

読書を中断させられたからなのか、川村はすこぶる不機嫌そうに顔を上げた。

「…メアド、交換しよう。」

「何で。」

何でと言われましても。