化学で電子で不思議な彼女

「…っ、だから、お前…!!」

「うざったくてもいい!!!!」

「は!?」

「うざったくてもいい、大っ嫌いでもいい、鬱陶しくてもいい!!!」

沢嶋はぎゅう、と俺の手を握る自分の手に力を込めた。

「私、こんなに悲しそうな目してる君放っておけないよ!!!!」

真っ直ぐな光を宿した大きな目が、俺を射抜いた。

…何、こいつ。

「…とりあえず、その…口のあたり、血、ひどいからさ。はい。」

沢嶋は制服の胸ポケットから淡い水色のハンカチを出して、俺に手渡してきた。

「ちょっと拭いて、保健室行こう。何か、吐血したみたいだよ。」