化学で電子で不思議な彼女

壁に手をついてなんとか立ち上がって、階段を上り始める。

沢嶋の横を通り過ぎようとしたら、腕を掴まれて引き止められた。

「…いっ…。」

負傷した方の腕を掴まれて思わず顔を歪めた。

「…ど…うしたの!?顔真っ青…だよ!?」

「放せ…。」

「放せないよ!ねえ、どうしたの!?」

「お前には関係ないから…!!!!」

「関係あるないの問題じゃなくて、こんなぼろぼろな君ほっとけないってば!」

「うるさいな!!」

俺は無理やり沢嶋の手を振りほどいた。

「…うざったいんだよ、お前…!!!!」

そうして再び歩きだそうとする俺の手を、沢嶋はまた握った。