化学で電子で不思議な彼女

「…今何言われても訳分かんないよ。」

「…ごめん…うん…じゃあ、気持ちが落ち着いたら。」ふらりと資料室を出ると、私は近くのトイレに入りました。

「…ふわぁ、ひどい、顔…。」

顔がひどいのは元々だけど、さらに上乗せしてひどくなってる。

「…川村が…他の女の子と…キス、かぁ。」

桜田さん事件は仕方がないと思ってたけど、今回のは仕方がない、ってわけじゃなさそう…だなあ。

かなーり、ショックです。

私、相当川村に嫌な思いさせちゃったんだ。

「…う…っ…ひぐっ…。」

ぽろぽろと流れ出す涙を洋服の袖でゴシゴシと拭う。

ダメだ、こんな泣き顔のまま教室戻れない。

…悪いの私。

悪い子はないちゃダメ。

「…ふー…うううー…。」

あーダメだ。

泣けてきました。

夢だったらいいのに。なんて現実逃避を考え始める。

「…いてっ。」

ダメだ。ほっぺつねったらちゃんと痛い。

夢じゃない。

現実だ。

だめだ、泣き止まなきゃ。

朝のホームルーム始まる。

再び袖でぐしぐしと目を拭い、トイレを出た。