「……入って。」
そのまま無理やり手を引かれて資料室に放り込まれる。
え、本当ちょっと待ってください本気でどうしましょう。
「そんな青い顔しないでよ。俺、別に何もしないって。」
さっきそう言ったくせに教室で色々とやらかしたじゃないですか!「…嫌、出る、どいて。」
「…話あるって言ってんじゃん?」
出ようとしても、佐野君が入口を塞ぐように立っているからどうしようもできない。
すると、佐野君は耳元で囁いてきました。
「俺さぁ、川村と、女が歩いてるの見た。キスもしてたし、手も繋いでた。」
「…え…?」
「…沢嶋さん、遊ばれてるんだよ。…ね…?」
何言ってるのこの人。
…うそだ。
…そんなはずないもん。
…違う、絶対、嘘だ…っ…。
「何でそんなこと言うの……?」
声を張り上げたつもりだったのに
あれ…何か泣きそう。
「…うそ、つき…!!!」
「嘘なんかじゃないい。なんで俺が嘘付くの?」
佐野君を見上げると、悲しそうな顔で私を見下ろしていました。
そしてそっと頭を撫でてくる。

