化学で電子で不思議な彼女

ぴしゃあん、と再び雷が落ちました。

「ひっ…!!!」

思わず耳を塞ぐ。

いつもは蛍光灯が明るく照らしてくれてる廊下も、雷の影響で停電していて薄暗くて、

ただ耳に届くのはどこかの教室の騒ぎ声と、雷の音と、風が窓ガラスを揺らす音で、

何故だか分からないけどすごく不安になりました。

もう誰も私を迎えに来てくれないんじゃないかって。

誰も私がここにいることを気がつかないんじゃないかって。

私はずっと一人なんじゃないかって。

思わず廊下で座り込んでしまいました。

誰か、気付いて。

こんな私に。

寂しい、

怖い。

一人にしないで。

「う…っ…うわあああああああああああああ…!!!!!!」

気づいたら顔を覆って号泣してました。

嫌だ、怖い。

どうしてこんなに怖いのか分からないけれど、

あんなに本気で誰かに怒った事がなかった。

だから、ただ思い切り感情をぶつけてしまった。

だから自分が高橋君に何をしたか、何を言ったかなんて全然覚えてなくて