化学で電子で不思議な彼女

side日娘

「…はぁ…、はぁ…、」

なに、やっちゃったんでしょう、私。

みんなの前で。

だんだん冷静になってきた頭は、激しい後悔に襲われてます。

しかも、何故か桜田さん達を追って教室を飛び出してきちゃいましたし。

本当は、もっと文句言いたかったんです。

「謝って」って。

「川村は悪くない」って。

でも、桜田さんの泣き顔見たら、何だかすごく罪悪感が湧いてきちゃいました。

…許せなかったんです。

目の前で川村が苦しんでいるのが。

川村を苦しめている高橋君が。

そして、何も出来ない私が。

気がついたら無我夢中で高橋君に掴みかかって、何か叫んでました。

…みっともないですよね、傍から見たら、きっと…。

川村も…きっとひいてる。

あんな凶暴な私…絶対もう相手にしてくれない。