「……う、うう…。」

…いきなり長文からですか。

「……とりあえず漢字の読み仮名ふってったほうがいんじゃね。」

そこまで言いますか!?

「…確かラプンツェルって、子供のできなかった夫婦にやっと子供ができたんだけど、魔

女に子供を取られちゃって、その子供を大切に思うあまりに魔女が塔に閉じ込める…って

話だった気がする。見せてみろよ、台本。」

私が台本を渡すと、川村はペラペラとページをめくり、

「案外簡単じゃん。」

と言ってのけました。

かちん。

なんか馬鹿にされました?私。

「…川村は覚えられるかもだけど、私は無理。どう考えても無理!!!!」

「…自分から引き受けといて諦めるとか、一番最悪だと思うんだけど。」

ぐさっ。

川村って毒舌なんですか?

殺傷能力高いですよ!!!!

心ボロボロになります。

「……しゃあねえ…練習、付き合ってやるよ。」

「え?」