天使界であるイヴールと悪魔界であるアヴールにはそれはそれは麗しくてみんなから大切に育てられた2人の男の子と女の子がおりました。



その男の子の名はマリウス(5)。



その女の子の名はフランソワ(5)。



イヴールとアヴールはユークラ湖を隔てた位置に存在しています。



イヴールとアヴールに生まれた子どもはユークラ湖より向こうに付き人なしで1人で行くことは王様であるお父様と王妃であるお母様から堅く禁じられています。



でも2人の付き人が少し目を離した隙に2人はユークラ湖に掛かってあるセルーヌ橋を渡ってしまいました。