「ゴメン待った。」

初めて待ち合わせをした。

慣れないことをするもんではないと感じた。

ここに来るまで久し振りに〈ドキドキ〉してちょっとびっくりしたが

仕方がない事だと今からの事を思えば…

あいつは、既に窓際の奥の席に着いていた。

先程の声掛けに、首を振り座るように目で指し示した。

周りは、郊外の話題のイタリアンレストランだけあって平日のランチ時間帯にも

関わらず、カップルや女子会などで賑わっていた。

私が来たことに気付いたイケメンウェイターがメニューをもって現れ

私は、興味深くあいつがどうするのか、ちら見していた少し意地悪な悪戯を

している気分だった。

あいつは、メニューをみて 伺うように下から私を見て直ぐに

ウェイターに「後で」と言った。

私の好みなんて、あいつに解る訳がない。

知り合って約2年が達うとしているが私の知っているあいつの情報は

大野圭吾32歳とベットの好みだけって 笑えてくる。

結構会っているだけどね。

あいつも私のことは、杉内歩美 25歳とベットの好みだけだろうな

体のコミュニケーションはよく取ってて 相性も良かったんだよね。

だって赤ちゃん出来ちゃうくらいだからさ ホント凄いよ。