俺の名前は北村和樹 中学3年生


季節は春…でも桜はもう散っている。 3年生といえば受験だがそんなことはどうでもいい。俺は親の勧めで私立の中学校に入学した。つまり高校までエスカレート。楽なのはいいのだが毎日毎日刺激の全くない人生。将来の夢もまだ決めてない。ただただ平凡に毎日を過ごすのみ。


「あーあーなんかいいことねーのかなぁ……」


友達の勇樹に話しかける。勇樹の苗字は上野。俺と同じ中学に通ってる。だけど勇樹にはちゃんと将来の夢がある。それは医者。勇樹の父は医療専門の仕事についていて、それもかなりのお偉いさん。勇樹はきっと父の背中を追いたいのだろう。