俺様な弱虫彼氏。

……………。
と、連れてこられた屋上。
そして、当たり前のようにいる先輩のファンの皆様。
Hello♪………なんて言えるか!!

「朝のことなんだけど。」

はいぃ!なんでございましょう!

「まず。超ムカついた。…だから、俺の彼女になれ。」

…はい?今なんと?
超ムカついた?うん。知ってる。
俺の彼女になれ?………はぁ!?

「ふざけてんの!?」

ムカついたから彼女にさせるって何様よ!
それに、私先輩のこと好きじゃないし!

「ふざけてねぇよ。本気だ。」

「…………………。」

「お前みたいなの、初めてだったから…。その、だからな!…付き合ってくれ。」

キャーーーーー!

ファンの叫びがすごいです。ちょっとひいてます。
てか、付き合ってくれ?冗談じゃないわよ。

「冗談はやめてくれませんか?それに、私、先輩のこと好きじゃないです!」

そういうの、ほんっと迷惑!
早く去ってくれ!あ。私が去ればいいのか。

「あ!待て!また逃げるのかよ!」

逃げるも何も振ったんだから、当然でしょ!!

「絶対!ぜっったい!好きにさせるから!覚悟しとけよ!」

なるか!
覚悟なんかしねぇわ!はぁ。疲れた…。