入学式も無事終わり私はお母さんに先に
帰っててとだけ言って、みなみちゃんの所に走った。

「みなみちゃーん!本当に行くの?」

私が眉を下げて聞くと、みなみちゃんは明るく
答えてきた。

「あんなイケメン集団と遊べることなんか
めったにないよ!いつ遊ぶの?今でしょ!はい、遊ぶー」

強引に手を引っ張られて私とみなみちゃんは
空海達のもとへ行く。

「よし。行くかあっ」

空海の友達の男の子が言ってみんな動く。
少し歩いた所にあるファーストフード店に入った。

みんなお腹が空いていたみたいでハンバーガーや
ポテトをたくさん買っている。

私とみなみちゃんは飲み物だけ買って
席に座って待っていた。

「ね、乃愛!誰がタイプ?」

「特にいないかな…?」

本当は空海だけどっ

「うちは、茶髪の子!守られたい」

「あー、ちょっとチャラい感じのね!」

私はチャラいの無理ですけど!!!

「あー、名前知らないから後で皆に聞こー♪」

楽しそうに話すみなみちゃんが可愛かった。