夏空の下をキミと駆けて

「グローブないもん」

「部室ん中あるやん。
そいとも俺んと使う?」


「…遠慮しときます」


部室の中からグローブを探す。


あ、あった。

…くっさ。


このグローブの臭い匂い、
なんとなく懐かしかったりする。


ソフトしてるときは
女子でもすごい匂いしてたしね(笑)



グローブを左手にはめ、
凛にそのグローブをたかだかと見せる。


「ははっ。さすが、グローブ似合うな」

「グローブ似合うとかあんの?」


ボールは凛が持っていた。


「「お願いします‼」」


キャッチボール始めるときは
ちゃんと挨拶からいかなきゃね。