夏空の下をキミと駆けて

グラウンドに戻ると、
みんなが先生の周りに座って円陣を組んでいた。


あたしは急いで先生に
ユニフォームを渡す。


「では今から、
新人戦の背番号を発表する」



みんなの顔に緊張が走る。


体育座りで組んだ手に、力が入る。



「まず背番号1。エースは、西野」

頑張れよ、と先生が西野先輩に背番号とユニフォームを渡す。

エースになった西野先輩は
夏もベンチ入りしていた。

気合いの入った返事でそれを受け取る。