夏空の下をキミと駆けて

璃子が言ってたことが頭を占領する。


授業なんて全く頭に入ってこない。



凛に聞いたところでどうなるんだろう。


付き合ってたら
そこであたしは「頑張ってね」って
言えるの?




…絶対言えないや。

なんだそれ…。
めっちゃ自分勝手じゃん。
わがままだなあ、あたし…。



あたしはただの幼なじみ。


それ以上でもそれ以下でもない…はず。


それとも
選手とマネージャーっていう関係かな?



もう…考えるのもやだ。



色々考えたとこで、

結果いい方には結びつかない。




「きりーつ。礼ー」


「ありがとうございましたー」



えっ!?もう終わった!?
嘘でしょ!?


みんなより一足遅れて
慌てて椅子から立ち上がる。