夏空の下をキミと駆けて

あたしがお母さんの元に駆け寄って行くと、遥樹くんと凛も一緒に来た。



何してたの未結‼と怒りながらも
お母さんはあたしをぎゅっと抱きしめた。



「おかあさん、あのね、みゆ やきゅうしたの!!すごく楽しかった‼」



「…野球?」

そう言ってお母さんは、
あたしの後ろにいる凛たちに目を向ける。



「…こんにちは」


2人で少し強張った声で挨拶する、
凛と遥樹くん。


お母さんはそんな2人を見て、
にっこりと笑った。


「未結と遊んでくれてありがとうね。
でもおうちの人もきっと心配しちゃうから一緒に帰ろうか。
送っていくから。」


そして、あたしとお母さん、凛と遥樹くんの4人で帰路についた。