夏空の下をキミと駆けて

気付いたら空がオレンジ色になっていた。


「未結〜‼未結〜!!」


どこからかあたしを呼ぶ声が聞こえた。


「あ、おかあさん!!」


ずっとひたすらキャッチボールをしていたあたしは、

すっかり家に帰ることを忘れていた。



「おかあさ〜ん!!みゆ、ここ〜!!」


公園から必死に叫ぶと、
公園の入口にお母さんが来た。



ずっと探してくれてたんだろうな。
肩で息をしてて髪の毛もボサボサになってたお母さん。


さすがに5歳のあたしでも少し悪かったな、と思った。